耐震リフォームの様子 施工例2


 
【基礎の補修】
基礎は建物全体を支える重要な部分です。その基礎にひび割れがあると、地盤の影響を建物に伝えてしまったり、建物の重さを支えることができなくなるなど、建物への影響が大きくなります。このひび割れ補修は比較的安価でできますので、放置せずに対処することをお勧めいたします。

*** 施工前 ***
築年数の経過とともに、基礎の換気口に錆の発生やひび割れが生じ、放置しておくと、建物の重さを支えることができなくなり、 地盤の影響を大きく受けることになります。


*** 施工後 ***
軽微なひび割れ程度であれば、専用のエポキシ樹脂にて接着し補強しますが、ひび割れの再発を防ぐためにも、 基礎換気口用補強鋼材の使用が最適です。

 

 
【接合部の補強】
地震のとき、柱・土台・基礎の接合部は非常に重要です。特に、建物が足下から突き上げられた場合、柱が土台から抜けやすく倒壊することがあります。このため、建物の4隅をホールダウン金物で補強いたします。
注)ホールダウン金物って?
柱が土台から引き抜けるのをコンクリート基礎の力で抑える金物です。平成12年6月からは、木造2階建て以下の建物への設置が義務づけられました。

*** 施工前 ***
地震発生の際、土台からの柱の引き抜けを防止金物、 「ホールダウン金物」を取り付けるため外壁を解体しました。

 
*** 施工後 ***
外壁を解体すると、基礎、土台、柱が露出しホールダウン金物の取り付け準備を完了しました。



基礎、土台、柱をしっかり一体化して固定することにより、地震発生の際、柱の引き抜けを防止し、 瞬時の倒壊を防ぐことができるようになりました。

 

【壁の補強】
「壁が少ない」「壁の配置が悪い」このような住宅の場合は壁を強くするか、 あるいは壁を新しく作るなどして補強いたします。この条件を満たさずに他の補強工事はあり得ません。 壁の補強の方法としては、既存の外壁を部分的にはがして、筋交いや構造用合板で補強する場合と、 最近は費用を安く抑えるため内壁側から補強する2通りの工法があります。

*** 施工前 ***
壁の強度を向上させるため、木材の内壁を解体したところ、雨漏りによる腐食と白アリによる被害が判明しました。


*** 施工後 ***
雨漏りによる腐食と蟻害を受けた間柱、筋交い、胴縁をすべて取替え内壁の造りを改善しました。


内壁もしっかり造作し、柱の引き抜け防止金物、ホールダウン金物を左右の柱両側に取り付けしました。


壁内の構造材を全て交換し、柱の引き抜け防止金物もしっかり取り付け、壁の強度と安全性は大幅に向上いたしました。


*** 施工前 ***
和室と洋室を一部屋の開放感のあるリビングルームにするため、画面左側そで壁の撤去を希望されていました。
しかし、この壁は耐震性に大きく影響する壁のため、壁の強度を落とさずに開放感ある造りにする必要がありました。


*** 施工後 ***
そこで、そで壁と下り壁を撤去し、床はフローリング、天井はクロス仕上げに改装しました。
 そして、開放感を保つため、そで壁に筋交いをダブルで補強し壁強度を保ち造作を完了しました。
 
 

耐震補強をしないとどうなるの?