和風の庭廻りにししおどしと筧を設置/K様邸　中国分

こちらは、築４５年、建坪３０坪の木造モルタル２階建てのお住まいで、今から２５年程前よりトイレ、洗面所、洋間のフォームや屋根葺き替え、外壁塗装等の工事のご依頼を頂いてまいりました。また、昨年秋には防犯性を高めるため、既存の玄関ドアを撤去し、新たに、間口1365mmx高さ2340mmの幅広で堅固な親子ドアへの取り替え工事に当たらせて頂きました。

そして、このたびは、玄関ドアも新しくなりましたので、現在、玄関脇の竹垣内にある既存の天然石つくばいを利用し、ししおどしと筧を設置したい、とのご要望により工事に着手させて頂くことになりました。

そこでまず、竹垣内にある、一部の庭木、庭石を撤去し、既存の天然石つくばいを基準に、天然竹ししおどし、筧、ヒシャクをバランスよく配置いたしました。しかし、最大の問題は、ししおどしと筧への水の供給の点でした。幸いなことに、竹垣の脇に屋外給水栓が設置されておりました。そこで、この給水栓に散水ホースを繋げ、筧の筒内を通し、先端からししおどしに水を流して水が満杯となり次第、等間隔の時間で快音を残し、天然石つくばいに水を落す連動した動きもスムーズとなりました。そして、最後に、竹垣内に美観を高めるため、白石を敷き詰めて全ての作業を無事完了させて頂きました。