暮らしのたより
内装工事
南の日差しをたくさん取り込んで暖房いらずの住まい!
自然の仕組みを最大限に活かせば、エアコンなしでも心地良い住まいをつくりだすことができます。エアコンなしで過ごす住まいは、自然の力を最大限に利用する住まいです。
計画の第一歩は、できる限り敷地の南側を空けること、そして建物を南側に向けて開くこと。貴重な太陽と風の恵みは、これなしには十分に得られません。南からの日差しをたくさん取り込めると、冬でも暖房いらずの暖かい室内をつくりだせます。
たとえば、南側に設置した1m四方の窓から取り込める熱エネルギーは約100W/hです。電気ストーブの能力が1000Wだとすると、10平方メートルの窓をつくれば自然の力で同じ暖房能力がまかなえるのです。
吉田兼好の「徒然草」の中に「家のつくりようは夏をむねとすべし」という言葉がありますが、現代の家ずくりにおいては、「冬をむねとすべし」とする必要があります。
「窓を大きくというけれど、そのぶん夏は日射地獄では?」。そのとおり。でも大丈夫です。夏の太陽の熱は、すだれやよしずなどを利用して日差しを窓の外側でカットすれば全く問題ありません。