暮らしのたより

住まい全般

ずっと元気に暮らすためのバリアフリー 転ばない住まいで安心・安全に!

高齢になると、自宅での何気ない動作を難しく感じることが増えてきて、転倒事故が起こりやすくなります。転倒を未然に防ぐ家なら、「ずっと元気」を支えてくれます。

高齢者のケガの多くは「転倒」が原因です。また、転倒事故の半数以上が部屋で起こっています。転倒が原因で骨折する人も少なくなく、治療が長引くと筋力が低下し、思うように動けなくなってしまうことも・・・・。ずっと元気で暮らすためには、転倒のきっかけとなる障害=バリアを減らすことが大切です。

家の中の障害物にはいろいろとありますが、まず気をつけたいのが、部屋と部屋の境目やドア下の敷居といった小さな段差です。高齢になると視力が低下してくるので、小さな段差ほど気ずきにくく、すり足で歩くためにつまずきやすくなります。

すり足で歩いて引っかかる場所には段差解消スロープを設置するなどの対策をしましょう。ほかにも、床の物をできるだけ片ずけたり、電源コードの配置を見直すと安全性が高まります。

階段や玄関の出入り口などの大きな段差は、つまずくと大けがにつながることのある危険な場所。昇り降りや、靴の脱ぎ履きでバランスを崩しやすい場所でもあるので、さっとつかめる手すりがあると安心です。手すりはほかにも、トイレや浴室など、ふらついたり、不安を感じる場所に設置しとくとさらに安全に。立ち座り、移動といった日々の動作をサポートしてくれます。転倒対策でもう一つ考えておきたいのが、足元の明るさです。足元が見えにくいと転倒するリスクが高まるので、足元を照らせるフットライトなどを設置しましょう。人感センサーがついたものなら、人が近ずくと自動で転倒するので、スイッチを探す手間もありません。

昼間でも見えにくい場所もあります。昼夜問わず、いつでも足元を明るく照らす照明があれば、不安を感じる場面が減ります。