暮らしのたより
耐震リフォーム
家族の命を守る耐震補強とリフォーム
平成7年1月17日午前5時46分に発生した阪神・淡路大震災では、地震による死者のうち、約9割が家屋の倒壊による窒息・圧死でした。本来、どんな建物でも、基本的な耐震性能は備わっていなくてはなりませんが、古い家(特に昭和56年6月の新耐震基準が施行される前に建てられた家)の多くは、現在の耐震基準からみると不十分な性能のものが多く、強い地震が来れば、大破、倒壊などの大きな被害を受ける恐れがあります。しかし、倒壊さえしなければ、多くの人命を失わずにすみます。ご自身とご家族の生命、そして地域の絆を守るため、住まいの倒壊は避けなければなりません。そこで、明日の避難所での生活を心配するよりも、今やっておくべきことが、住まいの「耐震補強」です。ただ、目に見えない性能向上の改修のため、耐震の効果を実感できる機会は少なく、また、どのような工事をするか判らないところもあります。このため、耐震補強のためだけのリフォームは考えにくくても、水廻りの一新や間取り替え等の「夢のある」リフォームの際に耐震補強を組込めば、割安かつ合理的な工事ができますので、検討されるいい機会 かと思われます。