暮らしのたより

住まい全般

太陽光発電について

近年、大手ハウスメーカーの販売の強化に伴ない、新築時の太陽光発電装置の設置が急激に増えている傾向にあります。この背景には、これまで電力会社に払い続けていた光熱費を、貯蓄に回している家庭が非常に多くなったことが一因として考えられます。

そして、既築住宅市場に於いても、新築市場同様、太陽光発電の普及拡大の動きは変わりません。

ただ、既築市場が新築市場と決定的に違うのは、その販売ルートにあります。既築市場においては、住宅とあまり関わりのない、訪問販売業者がその設置件数の多くを占めており、設置の際のトラブルも急増しております。事実、国民生活センターに寄せられた太陽光発電に関するトラブル・相談・問合せは、2010年度で約2500件と、3年前の約2倍に増加していて、そのうち訪問販売に関する相談が約8割を占めているとのことです。

そして、今、消費者の方々は太陽光発電の購入についてどこに相談すれば良いかを迷っておられますが、出来れば、「自宅を建ててくれた会社」か「地元の工務店」に依頼したいと考えているケースが多いとのことです。

また、施工に関するトラブルの例としては、(1)太陽光パネルを取り付ける際、外壁に穴を開けられた。(2)太陽光パネルを取り付けた後、2階天井に黒いしみがでてきた。雨漏りではないか。等の相談を受け、国土交通省では平成22年5月に太陽光発電パネルの施工上の留意点を取りまとめてトラブルの低減に動き出したところです。