暮らしのたより

内装リフォーム

柱、土台、壁の取替え

築約40〜45年、建坪約20坪の木造外壁板張り、屋根瓦葺きの平屋のお住まいで、現在は建物の老朽化に伴い、家財類の収納・物置としてお使いになられていて、このたびは、建物北側の柱や土台の傷みが進んでいるため、調べて欲しいとのご依頼をいただきました。
そして、柱や土台、壁の状態を詳しく調査させていただきました結果、既存の柱や土台のほとんどがシロアリに食べ尽くされて空洞化し、非常に危険な状態であることが判りました。そこで、まずシロアリに被害を受けた柱、土台、壁廻りを解体撤去したところ、さらに危険な状況が判明いたしました。
通常、建物の土台はコンクリートの基礎によって支えられ家の重量を受けていますが、築年数の古い木造のため、コンクリートの基礎がなく、土台は玉石の上に乗った状態で一部は浮いた状況でした。
このため、既存の玉石を全て撤去し、まず、コンクリートで基礎を固めたうえ、新しい土台と柱に取替えて、柱の根元には地震の発生の際の引抜にも耐えられる補強金物を取り付け、壁廻りも同時に耐震を考慮してしっかりした構造に改修しこのたびの工事を終えさせていただきました。