暮らしのたより
住まい全般
心身にやさしい住まいとは?
心身にやさしい住まいとは、健康リスクが少なく、健康を増進できるということで、身体だけでなく「心や、快適さや、居心地のよさ」も感じられる住まいを云います。
そして、住まいにおける健康リスクとして大きい要因は、
(1)シックハウス:建材、設備、家具等に含まれる有害物質で、10年ほど前に社会問題化した代表的物質である「ホルデアルムヒド」で、特に、化学物質に敏感なご家族の場合は、依然として注意が必要です。
(2)アレルギー:アレルギーはもはや国民病で、小児の3割がなんらかのアレルギーを抱えているとも言われております。住まいにおけるアレルギーの発症要因は「ダニ・カビ」があり、その発生につながる結露や高温多湿な環境を改善するため、高断熱・高気密化し、調湿効果を持つ自然素材を採用すること等が対策の基本となります。
(3)ヒートショック:ヒートショックとは、住宅内の温度差によって血圧が乱れ降下し意識障害や心臓マヒを起こすことを言います。特に温度変化の大きい入浴時に発生しますが、年間約1万人が亡くなられているとのデーターもあります。この、ヒートショックは、断熱・気密化によって住宅内の温度を一定に保つことで防ぐことができます。
従来から、住まいの快適さ・居心地のよさについては「住まいは夏を旨とすべし」という名言もある通り、夏場の「風通しのよさ」と冬場の「日当たりのよさ」の両方のバランスの良さが心身にやさしい住まいの条件と思われます。