暮らしのたより

住まい全般

入浴中の死亡事故、80歳以上の高齢者が過半数!

入浴中の死亡事故は冬場の寒い時期に多く発生し、その多くは高齢者といわれております。東日本の地域を例にとりますと、2011年の一年間で、実に、4,252名の高齢者の方々が入浴中に死亡され、年齢別でみますと、最も多いのが80歳以上の高齢者で2,438名が亡くなられ、全体の約6割を占めております。

また、季節については、冬季の1月と12月に集中し、最多が1月で、続いて12月の順で報告されております。この入浴中の死亡事故では「溺死」が急増しており、その原因は浴室内と外との急激な温度差によってもたらされる「ヒートショック」で、入浴中の「脳血管疾患」を引き起こすことが原因の一つとされています。さらに、熱い湯に長く入っていることで起きる熱中症も目立って多く発生しているとの調査結果が報告されております。

そして、いずれの場合も、住居内の温熱環境を適切に保つことで防ぐことができると考えられていて、専門家の間では「断熱リフォームによって住居内の温度差をなくす」ことの重要性が指摘されております。

この断熱改修を、高齢者のおられる住宅を対象に安全対策として推し進めることが必要であると言われております。