暮らしのたより
内装工事
エコガラス 冬の冷気や夏の日差しをシャットアウト
近年、窓エコガラスの普及率が急速に上昇しています。新築戸建て住宅での採用率は58%超、しかし既存住宅での普及率は低く、遅れを取り戻す必要性があります。
従来の一枚ガラスの場合、冬は約5割の熱が窓から逃げ、夏は約7割の熱が窓から入るといわれています。そこで寒さ暑さ対策に有効なのが複層ガラスで、約20年程前から普及し、現在、新築住宅では完全に主流となっています。
複層ガラスの普及率は、1999年には新築戸建て住宅で58%、新築マンションで18%で ありましたが、2012年では戸建て96%、マンション70%で採用されています。複層ガラスの中でも、特に断熱性に優れたエコガラスは、ガラス内側に特殊金属膜をコーティングし、熱の移動をより一層抑えたものです。2012年で新築戸建て住宅58%、マンション22%がエコガラスとなっています。
しかし、これは新築住宅への普及であり、既存住宅での採用率はまだ低く、一枚ガラスが約7割を占め、複層ガラスは全体の4分の1という状況です。エコガラスにいたっては全体の1割にも満たないのが現状です。このエコガラスが、一枚ガラスとどれだけ性能が違うかといいますと、熱の移動を示す数値でみると、エコガラスは一枚ガラスの約3分の1となっています。
つまり一枚ガラスの約3倍の断熱性能を持ち、冬の室内の暖かい空気や夏冷房で冷やされた空気が、室外へ逃げにくいことを示していますので、今後、このエコガラスの更なる普及が必要とされています。